本部町内の幼稚園児が11月14日、本部町浦崎の畑で野菜の植え付けを体験した。
イベント「にーにーとぼくらの野菜づくりわくわく体験」として「本部町青年農業者の会」が主催し、10年前から続く取り組み。農業従事者の高齢化や若者の農業離れが進む中、食育と農業振興の一環として子どもたちを招いて実施した。植え付けから収穫までの一連の体験を通して、食への感謝を育むことを目的にする。
当日は、町内の瀬底幼稚園、伊豆味幼稚園、渡久地保育所、上本部幼稚園の4園が参加。各園5人~10人の園児が、ジャガイモとニンジン、タマネギ、ネギの野菜4種類の苗を植え付けたり種をまいたりした。ジャガイモの種イモは切り口を下にして土をかけ、にんじんの種はまいた後、土の上から踏踏みつけた。いずれも同会メンバーからレクチャーを受けながら体験した。
野菜は、子どもに人気というカレーの具材を選び、野菜や農業を身近に感じてもらえるようにしたという。意欲的な様子を見せながら子どもたちは「(植えたら)あしたには食べられる?」「ジャガイモが大好き」「おじいちゃんの畑で作っている」など口々に話しながら、笑顔で作業に取り組んだ。
同会の諸喜田耕太会長は「最初は土を触ることに抵抗がある子もいたようだが、すぐに慣れて積極的に体験してもらえて楽しそうだった。今年は雨も多かったことから畑づくりが大変だったが、実施できて良かった」と話す。「短い時間だったが、きっと子どもたちの記憶に残るはず。今後もメンバーで協力し合いながら続けていきたい」とも。