
本部町と北海道・南富良野町がコラボした焼き菓子「もとぶちゅら海・たっちゅーばーむ」が6月12日、お披露目された。
両町は1990(平成2)年の国体カヌー競技をきっかけに児童交流を続けてきた「友好の町」として縁があり、今回の新商品は、その友好関係を産業交流に発展させて実現。それぞれの特産品をかけ合わせた新たな土産品としてバウムクーヘンを開発した。
同商品には、本部産のバナナとバタフライピー、南富良野町のもち米を使い、美ら海水族館から眺めることができる、伊江島の城山(通称「たっちゅー」)をイメージし、バラフライピーとホワイトチョコレートを合わせたブルーのチョコレートをかけた。もっちりとした食感とバナナの風味が香る味わいが特徴。
当日、本部町役場でお披露目会が行われ、平良武康本部町長、高橋秀樹南富良野町長(高=はしごだか)、本部町と業務連携するANAあきんど沖縄支店の河野辺朋広支店長、バタフライピーを生産する谷茶みなと会の渡久地政弘会長らが出席。試食を行った。
平良町長は「教育交流が産業交流に発展したことをうれしく思う。本町にとっても初めての試み。『たっちゅー(高い山)』は眺めるだけではなく、本部町内にもあり、象徴でもある。地元の風景も感じられるような商品になった。観光商品の一つとして地域経済に貢献していけるように育てたい」と意気込む。
高橋町長は「これまでの交流の積み重ねが形になったことに感謝している。経済・産業面での交流はこれからの課題だと思っていたが、それぞれの町民の協力の下で、こうして商品化につながった。今後もさらに関係を深め、観光客にも支持される商品になれば。南富良野でも販売できるように進めたい」と話した。
価格は1,850円。今月26日から、本部町の「もとぶかりゆし市場」で販売。その後、那覇空港の売店「ANAフェスタ」や美ら海水族館内の売店、県内のコンビニでも扱う予定。