
北山高校(今帰仁村仲尾次)理数科の3年生4人が「第3回全国高校生政策甲子園」で全国2位を獲得し、現在ウェブ投票による「最優秀賞」に挑戦している。
日本青年会議所が主催する同大会は、高校生を対象にした政策コンテスト。高校生が社会課題を考察・政策立案し、その内容を競う。最優秀賞に選ばれたチームは、立案した政策を内閣総理大臣に伝える機会が与えられる。
同校から出場したのは、平戸凰雅さん、玉城友悠さん、與那嶺美葵さん、仲宗根煌羽さんのチーム「てぃーだ~ヤンバルクイナが飛べる時代へ~」。「自由設定部門」でエントリーし、7月に九州大会を突破し、全国大会に九州代表として出場。352チーム約1500人の中から選ばれた16チームの1チームとして、8月25日に国会議事堂で政策を発表。全国2位となる「副会頭賞」を受賞した。
同チームは、今帰仁村で開業したテーマパーク「ジャングリア」に伴う交通問題をテーマに、地元課題をどう解決できるかを提案。新空港を誘致して沖縄本島北部の地域振興と那覇空港の機能強化を図る「沖縄本島ツインゲートウェイ構想」にも着目し、複雑な専門用語が多いインフラ政策を、AIも活用しながら高校生や地域住民にも分かりやすく伝える工夫を凝らした。
リーダーの平戸さんは「今帰仁村で暮らしている中で、肌身で感じるようになった交通問題について調べる中で難しい言葉が多く理解ができなかったことから、理解できる方法で政策提言しようと出場した」と話す。
今帰仁村出身の仲宗根さんは「地元では実際に路線バスが遅れるなどの課題があり、それを全国に伝えられたことが良かった」と振り返り、玉城さんは「2位の結果は悔しいが、柔軟な発想でプレゼンができた」、與那嶺さんは「難しいテーマを分かりやすく伝えることができれば、多くの人が興味を持ち、解決に向かうと思った」と話す。
平戸さんは「僕たちは初出場で、沖縄県内でも初となる成績のようだ。多くの人に僕たちの政策を見てもらい、応援してもらいたい。自分たちの構想を知ってほしい」と意気込む。