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名護博物館でクジラがテーマの企画展 試食会やせっけん作りも

「人とクジラとの関わりや、歴史、文化を感じてもらいたい」と名護博物館学芸員の宮里ひな子さん(右)。

「人とクジラとの関わりや、歴史、文化を感じてもらいたい」と名護博物館学芸員の宮里ひな子さん(右)。

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 企画展「クジラってどんな生き物?」が現在、名護博物館(名護市大中)で行われている。

企画展「クジラってどんな生き物?」展示会場の様子

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 主催は同博物館と日本鯨類研究所。両施設が同展を共同開催するのは初めて。同館学芸員の宮里ひな子さんは「クジラに関する企画展は何度か行ってきた。今回は日本鯨類研究所から声がかかり、より深くクジラについて知ってもらう機会にしようと企画展を開くことにした。名護に残るクジラの歴史や文化に触れ、昔と今の人とクジラの関わりの違いを知ってもらいたい。今回の展示では、人間とクジラの関わりに焦点を当てた」と話す。

 名護では「コビレゴンドウ」を中心とした小型のクジラ類を「ピトゥ」と呼び、昔は地域住民が総出で漁を行い、協力者には老若男女問わずクジラの肉を分けていた歴史があるという。

 1階ギャラリーでは、クジラの特徴や生態、能力、クジラ肉の食文化などを紹介する解説パネル、ひげや歯、骨を加工して作ったアクセサリーなどの工芸品、耳かきやかんざし、マージャンパイなどの日用品など約200点を展示。館内を巡ってポストカードを完成させるスタンプラリーを設置しているほか、全長約8メートルの「ミンククジラ」の実物大垂れ幕を設置し、「巨大ミンククジラバルーン」とのフォトスポットも設けている。

 会期中の週末には、「ピトゥのハンバーグ」や大阪の郷土料理「クジラのハリハリ鍋」の試食会や「ジュゴンの文化史と伝承話」を題材にする講話のほか、「くじらかるた大会」、鯨油を使ったせっけんづくりワークショップなども行う。

 宮里さんは「五感を通して、海の恵みや命のつながりを感じてほしい」と話す。

 開催時間は10時~18時。月曜休催。観覧無料。11月30日まで。

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