名護のランドマーク「ひんぷんガジュマル」前にある「居酒屋風鉄板焼屋 味ノ坊」(名護市大南、TEL 0980-53-3883)が11月15日、営業を再開した。
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大阪直送の材料で作るお好み焼きやたこ焼きなどの粉物、鉄板焼きメニューをメインに提供する店として、2012(平成24)年11月15日に吉見樹弘さんが出店した同店。
今年8月12日、調理場のコンロから上がった火の熱によって、天井や調理設備が破損。火は客席まで延焼することはなかったが、営業継続が難しい状況になったため、これまで一時休業していた。吉見さんは「目の前が真っ暗になった。これからどうしようという気持ちが大きく、しばらく落ち込んだ」と話す。
休業期間中は、調理場設備の総入れ替え、天井や壁の張り替え、電気設備の工事など大規模改修を行った。吉見さんは「休業中は忙しいのか暇なのかよく分からない感覚だった。工事の打ち合わせや普段できない場所の掃除など、スタッフと力を合わせて再開に向けて動いていた。地元客から再開を待つ声が届いたり、閉業を知らずに観光客が訪れたりして心苦しかった」と振り返る。
営業再開後は、常連客に加え、店に明かりが戻ったことを見て訪れる地元客の姿も増えているという。吉見さんは「落ち込んだ時期もあったが、仲間が元気づけてくれたり支援してくれたりで助けていただいた。営業再開日はオープン記念日にした。初心に戻っておいしい料理を提供していきたい」と話す。
営業時間は18時~翌5時。