職業体験イベント「こどもおしごと体験」が11月30日、名護市中央公民館で開催された。主催は名護青年会議所。
地域の子どもたち向けて、地元企業や医療機関の仕事内容の周知、地元企業のPRを目的に企画した。同会議所の比嘉毅さんによると、2016(平成28)年からPTA連合会主催で続いていた職業体験イベント「やんばる★きらりん」が一昨年の開催を最後に継続困難となり、今回はPTA連合会の協力の下、同会議所が主催を担った。
当日は市内の小中学生を中心に約1300人が参加。会場では、「名護市消防」(名護市大北)、「北部地区医師会病院」(名護市宇茂佐)、「又吉コーヒー園」(東村慶佐次)、「ネオパークオキナワ」(名護市名護)、「エステサロンmino」(名護市東江)など22の地元企業・団体や医療機関が、「お菓子と機械を使って薬剤師体験」「救急救助・搬送体験」「飼育員のお仕事体験」「工事現場の足場体験」などの体験ブースを展開した。
参加した小学3年の喜友名和寿くんは「電気の仕組みが分かるブースに行った。クレーンゲームを使って電気が生活にどう役立っているのかを学んだ。将来はゲームを作る職業に就いてみたい」と笑顔を見せた。小学1年の有銘美葵さんは「6つのブースに行った。中でもリハビリで使われる器具の体験が難しかった。運動する人のお手伝いをする仕事に興味を持った。これから高所作業車に乗る体験をするので楽しみ」と話した。
名護市PTA連合会の新垣日出人会長は「午前中はボランティアとして参加していた保護者が、午後は家族でブースを回っている姿が印象的だった。子どもだけでなく、親子や地域のつながりが深まる機会になっていると実感した」と話す。
今後については「子どもたちが仕事の魅力を知り、将来を考えるきっかけになれば。継続を求める声も多かったので、来年は名護青年会議所や地元企業の協力を得ながら、PTA連合会主催で『やんばる★きらりん』として開催したい」と意気込む。