24時間体制の託児施設「ひまわりハウス」が12月1日、名護市宇茂佐の森にオープンした。
運営は名護市在住の奥彩佳さん。奥さんによると、自身が乳児を連れて沖縄県外から名護に移住した際の経験が立ち上げのきっかけという。親族を頼れない環境で、ファミリーサポートや保育園の一時預かりを利用しようとしたところ、実際に利用できるまで約1カ月かかったという。奥さんは「急な仕事や体調不良、リフレッシュなど、理由を問わず『今すぐ預けたい』という状況に応えられる場所が必要だと感じた」と話す。
同施設では、生後2カ月から12歳までの子どもを対象に、ベビーシッターサービスとして常駐スタッフ2人の24時間体制で預かりを行う。同時に最大10人までの預かりに対応する。施設は3LDKで、託児ルーム、和室、スタッフルームとリビングを備える。料金は1人1時間=900円~。
託児施設には子育て支援センターも併設する。今後は看護師による育児講座や、外部講師を招いた英会話教室、季節に合わせたイベントなどを行う予定。
奥さんは「観光業などで保護者の夜間勤務も多い北部地域では、時間帯の制約によって保育の選択肢が限られている。地域の働き方と子育ての実情に合う場所として、必要なときに安心して頼れる場所でありたい」と話す。