国頭村のやんばる国立公園内「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ スピリチュアル ハイクス」(国頭村宜名真)で現在、「『辺戸ノ安須森(ヘドノアスムイ)』名勝指定記念パネル展」が行われている。
「『辺戸ノ安須森(ヘドノアスムイ)』名勝指定記念パネル展」の様子
主催は同施設と国頭村教育委員会。初の共同主催となる同展は、文化財保護法に基づき名勝指定を受ける沖縄県内の聖域とされる「アマミクヌムイ」に、同施設と辺戸区が管理する「辺戸ノ安須森」が加わったことを記念して開催する。同施設スタッフの喜瀬元磯さんは「文化財を守っていく取り組みをたくさんの人に知ってもらいたいと考えた」と話す。
「アマミクヌムイ」は、琉球神話で琉球を創ったとされる神・アマミクが沖縄県内各地に築いた聖域の総称。沖縄県が琉球国の正史「中山世鑑」などの文献を調査した結果、11地域13カ所の聖域が確認され、文化財として保存が進められてきた。2025年9月に「辺戸ノ安須森」が名勝指定に追加認定されたことで、確認された全13カ所が名勝指定を受けた。
同展では、「アマミクヌムイ」「中山世鑑」の解説、「辺戸ノ安須森」の歴史、同施設創業者の故・大城宗憲さんの取り組みなどを紹介するパネル8枚を展示する。喜瀬さんは「文化財の内容だけでなく、大城さんがこの施設を作ったきっかけや、込めた思いが分かる展示になっている」と話す。
喜瀬さんは「散策後にたどり着く施設に展示しているので、来場者からは、自分たちが歩いてきた場所の歴史に驚く声もあった。じっくりパネルを読む人も多く、興味を持ってもらえているのを感じる」と振り返る。「『アマミクヌムイ』の中には、聖域だと分からず整備されてしまった場所もある。展示を通して、『アマミクヌムイ』の歴史や文化を知るきっかけになれば。ここが沖縄県最北にある聖域であることと合わせて、聖域の本来のあるべき姿を知ってもらう取り組みを続けていきたい」と話す。
開催時間は9時30分~17時30分。入場無料。3月31日まで。