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東村の「又吉コーヒー園」10周年 沖縄のコーヒー産業発展目指す

「ここまで続けてこられたのは、勤めてくれているスタッフが支えてくれたおかげ」と話す「又吉コーヒー園」の又吉拓之社長

「ここまで続けてこられたのは、勤めてくれているスタッフが支えてくれたおかげ」と話す「又吉コーヒー園」の又吉拓之社長

 体験型農園「又吉コーヒー園」(東村慶佐次、TEL 0980-43-2838)が3月18日、オープン10周年を迎えた。

「又吉コーヒー農園」のコーヒーの実

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 2016(平成28)年にオープンした同園。コーヒーの自社栽培を中心に、コーヒー豆収穫や焙煎(ばいせん)体験、カフェ、コテージやキャンプサイトなどの宿泊施設を備える。農園の見学や体験を通して、コーヒーの生産から提供までの工程を一貫して楽しめるのが特徴。敷地面積は3万坪。年間来園者数は約5万人。

 前身は、同園の又吉拓之社長の父・昇さんが運営していた観光バラ園「沖縄かぐや姫」。2013(平成25)年の台風被害でバラが壊滅的被害を受けたことをきっかけに、親子でコーヒー農園営業に業態を転換した。拓之さんは「バラ栽培では農薬を継続的に使っていたため、父が身体への影響を心配しており、次は無農薬で育てられる作物に挑戦したいと考えていた。知人にコーヒー栽培を勧められたこともあり、試しに植木市で買ったコーヒー苗100株を植えてみると、順調に育っていたので手応えを感じた」と振り返る。

 赤道周辺を中心に南北に広がるコーヒーの栽培適地「コーヒーベルト」の北端に位置する沖縄県では、温暖な気候を生かした国産コーヒーの栽培が行われているが、苗から収穫まで数年を要し、台風や寒さ対策が欠かせないという。同園ではパイプを組んだ手作りのハウスで栽培し、木を1本ずつ固定するなどして風害対策を行っている。

 園内では、1975(昭和50)年ころから沖縄県内に流通したという「イエローブルボン」「レッドブルボン」のほか、「ネスレ日本」(兵庫県神戸市)と提携して試験栽培を行っている品種を含め6品種2000株を育てる。又吉さんによると、沖縄の気候で育ったコーヒーは「優しくて繊細な味」という。

 拓之さんは昨年、東村内のコーヒー農家と「東村珈琲産業振興会」を設立。行政と連携しながらコーヒー産業の発展に向けた働きかけを行うほか、生産者やバリスタと消費者をつなぐイベント「コーヒーフェスティバル」を開くなど、地域ぐるみの取り組みを進めている。拓之さんは「行政との連携を強化しながら産業全体を盛り上げていきたい。農家が一体となり技術や品質を高め、世界中からコーヒーの味や学びを求めて訪れる地域を目指す」と意気込む。

 開園時間は、平日=10時~17時、土曜・日曜・祝日=9時30分~17時。入園無料。

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