特集 2025.11.11

「人を大切にすることが、ジャングリア沖縄の原点」　人事総務本部長に聞く、ジャングリアで働く魅力

名護市・今帰仁村にまたぐ場所に、2025年7月25日にオープンしたテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA（ジャングリア沖縄）」を運営するジャパンエンターテイメント（本社＝名護市大中1）。

「働く人の笑顔がゲストの笑顔を生む」という考えのもと、安心して働ける環境づくりに力を入れています。人事総務本部長・森麗奈さんに、同社が大切にする人材への思いや職場づくりの取り組みについて聞きました。

【この方に話を聞きました！】

森麗奈さん

ジャパンエンターテイメント株式会社人事総務本部長。

テーマパーク運営を支える「人」の育成と「働きやすい」環境整備に携わる。

「働く人の幸せが、ゲストの感動につながる」をモットーに、組織文化づくりを推進中。

―ジャングリアで働くスタッフを「Navigator（ナビゲーター）」と呼んでいることが印象的ですね。どのような意味が込められていますか。

はい。単にゲストを案内するだけの存在ではなく、地域やテーマパークの魅力をナビゲートし観光価値に変えていく「高度観光人材」としての誇りを表しています。ナビゲーターは、ジャングリアのブランドをつくる要であり、開業以来、多くのゲストから高い評価をいただいています。ゲストの満足度を支えているのは、間違いなくナビゲーターの力なのです。

―職場の環境づくりとして大切にしていることはありますか？

一番大切にしているのは「安心して長く働ける環境」です。社員や契約社員の年間休日は120日で、有給休暇の取得も推進しています。観光業の中では珍しい、ワークライフバランスを重視した体制です。また、開業後すぐに給与体系を改定しており、現在のアルバイトの時給は1,300円で、契約社員の月給も23万5,000円に引き上げました。金額も大切ですが、高さよりも「安心して生活できる働き方」を整えることを意識しています。

―ナビゲーターの声は、どのように運営に活かされていますか？

創業以来、年に数回「従業員満足度調査」を行っています。職場の改善点はもちろん「ここが良かった」という前向きな意見も積極的に集めています。ゲスト目線での提案をしてくれるスタッフも多く、その意見をパーク運営に反映させることもあります。

また、全社員が参加する「オールハンズ」という全体集会を定期的に開催しています。部署を超えてパークの目的を共有し、方向性を合わせる場として機能しています。こうした取り組みを通じて、職場全体に自然な一体感を育んでいきたいと考えています。

―地域との関わりも深いと伺いました。

はい。「今帰仁ハーリー」にも4チーム総勢40名で参加させていただきました。また、福利厚生の中で名護十字路商店連合会の皆様と「JEナイト」という企画も実施しています。地域イベントのポスターを社内に掲示してスタッフの参加を促すように各プロジェクトチームが工夫していました。

「会社のすすめだから参加する」のではなく「自分たちの町の行事として関わる」という意識を大事にしており、実際にスタッフの自発的参加がとても多いです。まだまだ至らない点も多いのですが、改善を重ね、近い将来には地元の人たちに「私の町にジャングリアがある」と誇りを持ってもらえるような存在になりたいと思っています。

―働き方の柔軟性についてはどのような施策がありますか？

アルバイトの副業はOKにするなど、いくつか制度を整えています。働く人が自分の生活の中に自然にジャングリアでの仕事を取り入れられるようにするためです。家庭や地域との両立を大切にしながら働けることが、長く続けられる職場の条件で、ライフステージが変わっても安心して働き続けられる環境を整えることが会社の責任だと考えています。

―どんな人がジャングリア沖縄でナビゲーターとして活躍できると思いますか。

テーマパークは一つの「街」のようなもの。明るく盛り上げる人もいれば、コツコツと支える人もいる。どんなタイプの人でも、実際に自分の目的を持って働ける人が活躍しています。大切なのは、「ゲストの喜びを自分の喜び」と感じられること。例えば「今日も無事故で終えられた」と当たり前に思えることでも、そこに達成感を得られる人はとても向いていますね。