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【名護市内小学校×FMやんばる企画】安和小でシークワーサーの収穫祭 校内の木から700キロ収穫

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 名護市立安和小学校(名護市安和)で11月5日、シークヮーサーの収穫祭が行われた。

 同校では2018年から校庭でシークヮーサーを栽培しており、33本の木を全校児童が縦割り班で管理してきた。毎月1回の清掃時間を「シークヮーサータイム」として草抜きを行い、肥料の散布も全学年で実施している。4月~7月には6年生が害虫駆除として薄めた洗剤水を撒く作業も担当してきた。

 児童は、上級生が下級生に作業手順を教えながら取り組んでおり、日頃から枝を丁寧に扱う様子や、草抜きに集中する姿が見られたという。

 当日は、雨の影響で全校一斉の実施を取りやめて学年ごとの収穫に変更した。シークワーサーの加工・商品開発を行う「勝山シークヮーサー」(勝山)の担当者の説明を受けてから作業を行った。今年の収穫量は700キロ以上。例年は400キロ前後だといい、今年は豊作となった。

 6年の知花愛琉さんは「収穫は虫が多く苦戦したが、たくさん採れた」と笑顔をみせ、6年の大城愛志さんは「低学年のころに先輩から教わった作業を、今年は後輩に教えながら進めた」と話した。4年の崎浜舶さんは「草抜きや肥料まきに取り組んだ。商品で北部の人に届けたい」と話す。

 同校ではシークヮーサーを使った加工品づくりも進めており、「勝山シークヮーサー」でジュースに加工するほか、今年は地元洋菓子店の協力で、ピーレ入りサーターアンダギーやクッキーを製造する予定。商品は2月~3月頃に披露目し、地域行事などでの販売を予定する。

 同校の仲村教諭は「低学年は高学年の児童が作業する様子を見て、自覚が芽生えていく姿もあり、それぞれに取り組んでいる。地域産物を通した学習として継続しており、児童が地域とつながる経験になっている。児童を主体に、商品販売に向けて取り組みたい」と話した。

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