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「ジャングリア沖縄」で「お仕事ツアー」初開催 テーマパークの裏側を体験

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 テーマパーク「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」では、11月20日~24日にかけて「お仕事体験ツアー」が開催されました。

 今回が初企画となるこのツアーは、パーク内の仕事に触れながら業務内容への理解を深めてもらうことを目的としたもので、期間中には約30人が参加しました。初日の20日には接客経験者などが参加。園内を巡りながら、各アトラクションやショー運営の裏側に目を向ける機会となりました。

 一番人気のアトラクション「ダイナソーサファリ」では、移動ルートの設計や「緊迫感」を基調にした演出コンセプトの説明を受け、ゲストの案内方法や場面ごとの対応について理解を深めました。そのほか、猛暑対策として自動販売機を増設した経緯など、運営改善の取り組みについても紹介されたほか、ショーでは既存ナビゲーターと共にゲストの迎え入れを体験し、実際のコミュニケーションの流れを体感しました。

 運営する「ジャパンエンターテイメント」(名護市大中)人事総務本部長の森麗奈さんは、今回の企画について「働く場としてのジャングリアを知ってほしいという思いがあった」と話します。開業時の混雑や天候の印象が強く残っている人が多いとしながら「パークは開業後も改善を重ね、働く環境も日々変化している。そのスピード感や現場の空気に触れることで、イメージは大きく変わるはず」と話します。

 ツアーには、名護市内の参加者を中心に幅広い年齢層が参加しました。契約社員としての就業を希望する50代男性は「始まったばかりの施設で、働く楽しさがありそうだと思った」と話し、ゲストとしての来園経験から参加を決めた40代女性は「ナビゲーターの温かい対応が印象に残っていた。自分が楽しかった体験を今度は提供したい。多様な働き方があるようなので、自分の生活スタイルに合わせて働けると思った。現場に活気があり、笑顔で接客する姿に刺激を受けた」と笑顔を見せました。

 園内で働くナビゲーター(スタッフ)から現場の声を伝える場面も設け、それぞれの経歴や働き始めた理由、業務へ向き合う姿勢が話されました。前職が塾の講師だったというパーキング業務担当の嘉数さんは、「異業種からの転職で最初はテーマパークでの勤務に不安があったが、ゲストの来場と退場に対応し、笑顔で手を振ってもらったときはとてもうれしい。日々、チームみんなで支えあいながら協力して取り組んでいる」と語りました。

 沖縄県外で飲食店を営んでいたという齋藤さんは、テーマパーク開業に携わる機会に魅力を感じて転職し、パーク内のダイニングでレストランサービスとして勤務しています。ゲスト対応で印象に残っている出来事として、結婚30周年を迎えたゲストにアルバイトスタッフと共にアニバーサリープレートを用意した体験を挙げました。「来店されたご夫婦が結婚30周年だとナビゲーターから相談を受けた際、何か喜んでもらえることができないかと一緒に考えた。キッチンとも協力し、Anniversary」と記したデザートプレートを用意したところ、『これまで結婚記念日を祝ったことがなく、初めての体験で本当に感動した』と喜んでいただいた。ゲストの反応もうれしかったが、ナビゲーターが自ら考えて動いてくれたことに、より大きな喜びを感じた。これからも、ナビゲーターが挑戦し成長できる環境をつくっていきたい」と意気込みます。

 森さんは「県内の方々に『ジャングリアがあってよかった』と思ってもらえる存在になりたい。働く人にとっても、ここで働いて良かったと思える場所にしていきたい」と語り、「スタッフの挑戦と成長を支える職場づくりを目指したい」と思いを述べました。

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