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【名護市内小学校×FMやんばる企画】真喜屋小で「月桃茶作り・アダン編み」体験 地域の魅力発信で

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 名護市立真喜屋小学校(名護市真喜屋)で8月28日、「月桃茶作り」と「アダン編み」体験が行われた。

 児童数が約80人の同校は、児童数減少が課題となる中「児童数を100人に増やそう」という目標を掲げている。今回、真喜屋の魅力を発信する取り組みの一環として、児童が手作りした「月桃茶」とアダンの葉で作ったコースターを地域で販売しようと行われたもの。

 当日は、6年生10人が参加。「月桃茶作り」では、真喜屋地域に自生する月桃の葉で作った、朝採れの生葉を使ったお茶と1週間乾燥させた茶葉を使ったお茶、乾燥葉を水出しにしたお茶の3種類を飲み比べ、香りや味の違いを体験した。その後、月桃の葉の洗浄処理やカットをしたほか、販売用パッケージのイラスト制作にも取り組んだ。講師は「羽地古民家かめたろうやー」店主の宜志富美香さんと、月桃茶を愛飲する三好真知子さんが務めた。

 「アダン編み」では、地元出身の草編み講師・大城琴紀さんを招き、コースター作りとマーニの葉でソリ作りにも挑戦。編み方を学んだ。

 参加した生徒会長の多嘉山拓さんは「初めて飲んだ月桃茶は、沖縄の伝統餅『ムーチー』のようでおいしかった。真喜屋は自然が豊かな校区。自分たちで地域の魅力を発信することで入学したいと思ってもらい、児童数を増やしたい」と話す。澤山保嵩さんは「月桃やアダンについて学び、自分の考えが広がった。僕たちが作ったものを手に取ってくれる人が笑顔になればうれしい」と話した。

 宮城敬校長は「地域の良さをどう伝えるか、児童が自主的に考えて地域の人から学んでおり、こちらが驚かされることが多い。自分で課題を見つけ解決する力や自主性を育んでほしい」と話す。

 児童が作った「月桃茶」とアダンの葉コースターは、9月下旬から10月上旬に羽地地域で開かれる地域の豊年祭で販売する予定。

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