舞台イベント「第36回名護市民劇」が11月27日、名護市民会館(名護市港1)で開催された。
地元芸能文化の継承発展や市民の相互交流、社会福祉基金の造成などを目的に、1987(昭和62)年に始まり、チャリティーで毎年実施する同イベント。コロナ禍で2年間中止を余儀なくされていたが、3年ぶりの開催となった。
今回は、今秋県内全域で開催されている「美ら島おきなわ文化祭2022(第37回国民文化祭 第22回全国障害者芸術・文化祭)」の一環で、14時からと18時からの2回上演した。
当日は、琉球舞踊から時代劇まで7演目を披露し、老若男女の市民約230人が出演。古典音楽斉唱で幕開けし、琉球舞踊の代表的な古典音楽「かぎやで風」や、名護市手をつなぐ育成会による「マミドーマ」の演武、子たちによる舞踊「あやはべる童」、名護市女性会による「幸地川音頭・名護美童音頭」、名護市文化協会・琉球舞踊部会による華やかな琉球舞踊「四つ竹」、時代劇「真玉橋由来記」などが華やかに披露された。
実行委員会事務局長の渡口治さんは「市民劇は毎年11月最終日曜と開催日を固定して行ってきた。今回は3年ぶりということもあり、多くの市民の方に待ち望んでいただいていたと実感している。各団体共2カ月ほど前から稽古を重ねて、気合も十分に当日を迎えたので本当に良かった」と笑顔を見せる。
「市民劇の良さは、近所の人や職場の人など身近な人が本格的な舞踊や劇に本気で取り組んでいる姿を見られるところ。こうして地元の伝統やつながりを守り、次世代につないでいけたら」とも。