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「FMやんばる」が名護市に防災ラジオ寄贈 「視覚障がいの人へ役立てて」

名護市役所で行われた贈呈式の様子

名護市役所で行われた贈呈式の様子

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 名護のコミュニティーFM「FMやんばる」(名護市宮里1)が7月3日、名護市に防災ラジオを寄贈した。

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 同社が放送するラジオ番組「ちむぐくるタイム」との連動企画。同番組のパーソナリティーを担当する赤嶺誠さんは生まれつき全盲で、リハビリ特化型デイサービス「リハビックス名護店」(宮里5)に勤務する垣花恵人さんとコンビを組み、赤嶺さんの実体験や日常を紹介する「福祉情報バラエティー番組」として月曜19時から生放送している。

 番組が始まった昨年6月から、番組へのスポンサード料金の一部を積み立て、今回防災ラジオ6台を購入。「市内の視覚障がいを持つ人へ役立ててほしい」と寄贈した。

 7月3日は名護市役所市長室で贈呈式が行われ、渡具知武豊名護市長、新城拓馬「FMやんばる」社長、赤嶺さんと垣花さんが出席した。渡具知市長は「市としても緊急時の情報発信は課題だが、視覚障がいのある方へも情報が届くように、年始あいさつを音声で発信するなど工夫もしている。今後も地域情報を届けるFMやんばるとも情報交換をしていきたい」と話す。

 新城社長は「名護には目の不自由な方が約130人いると聞いている。耳からの情報はとても大切で、特に災害時や緊急時には命も守る役割にもなると思っている。『聞くメディア』として地域貢献につながれば。今後も防災ラジオを寄付できるような取り組みを継続していきたい」と話す。

 赤嶺さんは「番組では僕の日常を話しているが、リスナーから放送中にコメントをもらえたり街で声をかけてもらえたりするようになってきた。そういったリアクションがあってこそなので、うれしい。障がいがあっても積極的に物事に取り組めることや、楽しく笑っていられることを発信していきたい」と笑顔を見せる。垣花さんは「赤嶺さんにとって当たり前なことも、僕にとっては当たり前ではないことも多く、工夫に驚いている。点字ブロックについてや盲導犬についてなど、情報を伝えていきたい」と話す。

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