今秋まで放送された、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場したバス停のレプリカが12月10日、名護・天仁屋のロケ地に設置された。
ロケ地となった天仁屋地区は、現在2歳~104歳の70世帯116人が暮らすのどかな地域。サトウキビやカボチャ、オクラやアデカヤシ、ゴーヤーなどの農業が盛んで、高台からは海を望む景色が広がることから「天空の里」とも呼ばれる。
今回、設置したのはドラマで使われたバス停とベンチのレプリカ。同所はドラマ中で「西山原(やんばる)」のバス停として登場した。ロケ地のPRや名護市東海岸の二見地域以北の活性化を見据えて常設展示する。
当日はお披露目式が行われ、金城秀郎名護副市長や天仁屋区の眞喜屋實浩区長、名護市観光協会の比嘉重史事務局長らが出席し、砂でバス停を固定する仕上げを行った。砂は、地域発展の願いを込め、市内10区の海の砂を混ぜ合わせたものを使った。
眞喜屋實浩区長は「ドラマ放送後には、ロケ地がどこにあるのかと海外からも問い合わせがあるほどの反響だった。これまで、天仁屋ではドラマや映画のロケ地にもなってきたが、何も残してこなかったので、今回こそは何かを残そうと記念に設置することを決めた。少しでも観光地として県中南部や県外の方にも立ち寄ってもらえる場所になれば」と期待を込める。
「北部に観光に訪れた際にはぜひ立ち寄っていただき、絶景を望むこの場所で幸せな気持ちになって帰ってほしい」とも。
現在、バス停の周りは背の高いサトウキビ畑が広がりっているが、来年2月以降に刈り取られ、ドラマ中で見られた景色が広がる予定。