名護市の宮城友美さんが11月9日、横浜市で行われるビューティ-コンテスト「ビューティージャパン2023」に沖縄県代表として出場する。
「ビューティージャパン」は、女性のキャリアを重視したコンテストで、「社会で活躍できる女性を発掘・育成すること」をコンセプトに社会や地域への貢献や内面の美しさを審査するコンテスト。一般社団法人「BEAUTY JAPAN CONSORTIUM」(東京都)が大会を運営する。
高知市出身の宮城さんは、2年前に義父から引き継いだマンゴー園「中山マンゴー農園」(名護市中山)を営み、薬剤師と美容薬剤師の資格を持つ二児の母。マンゴー栽培を通した食育や商品開発を手がけるほか、沖縄県産マンゴーの魅力発信などを行っている。
5月に琉球村で行われた地方予選「美ら島大会」では、白衣の下に農作業着を着用して経歴や思いをスピーチし、総合グランプリとカルチャー部門賞を受賞した。「大さん橋ホール」で行われる日本大会には全国から約70人が出場。沖縄県内からは宮城さんを含めて3人が出場し、勝ち上がり形式でスピーチを披露するという。
「まさかこのような大会に出ることになるとは思ってもいなかった」と笑顔を見せる宮城さん。大会を前に、「思っていた以上に周りからの応援の声がとても大きく、名護に嫁いでからこれまでは1人でやってきたような感覚だったが、そうではないと感じ、私を受け入れてくれた名護の人々には感謝の思い」と話す。
「農業と薬剤師のギャップに驚かれることが多いがそれも強みにし、大会では沖縄の太陽を浴びて育つマンゴーへの思いを伝えたい。何より県産農産物の魅力を多くの人に知ってもらえる機会をもらえたことがうれしい。沖縄への恩返しの一つになれば。自分を表現できるように頑張りたい」と意気込む。