名護市コミュニティーバス「なご丸」の二見以北線運行が2月23日、始まる。
名護市では路線バスが走っていない市内地域を中心に、2019年度から年度ごとの事業としてコミュニティーバスを運行してきた。今年度は9月17日から運行を始め、これまで「名護バスターミナル」を発着する市街地を回る「循環線」を運行してきた。
「二見以北線」は、名護バスターミナルを起点に市街を抜けて名護市東海岸の国道331号線を経由し、天仁屋地区の有津を終点に、片道約1時間30分の道のりを1日に6便運行する。
名護市企画部まちなか再開発「公共交通プロジェクトチーム」スタッフの伊波謙太さんは「昨年度も二見以北線を運行していたが、今回は名護市久志支部区長会で地域の区長のみなさんからも意見をもらい、要望を反映させてより利便性が良いルート設定にした」と話す。
新たにリゾートホテル「カヌチャリゾート」や人口の多い住宅地にも乗り入れるようにし、昨年よりも停留所を増やしたという。
伊波さんは「昨年度はコミュニティーバスの利用客数は1日60人程度だったが、本年度は65歳以上の高齢者を中心に1日約110人の利用があり、約2倍になった」と話す。「バスを運行することによって、交通手段に困る地域の方の外出機会を創出できていると感じている。外出機会が増えると歩くため健康面にもよく、消費も増える。健康促進や地域経済の活性化につなげたい」と話す。
名護市コミュニティーバスは4月1日以降も継続運行を予定する。