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名護でパスタ×タコスミート「沖縄Tacoスパ」販売 子ども食堂が大学・高専と共同開発

(左から)名護子ども食堂副理事の神谷さん、東京学芸大学の阿部さん、沖縄高専の久場さん

(左から)名護子ども食堂副理事の神谷さん、東京学芸大学の阿部さん、沖縄高専の久場さん

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 「名護こども食堂」が製造・開発を手がけた、パスタ×タコスミート「沖縄Tacoスパ!!」の販売が1月14日、始まった。

手作りするパスタ麺とタコスミートを合わせた「Tacoスパ」

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 手作りパスタと沖縄名物の「タコス」「タコライス」に使われるタコスミートをかけ合わせた同商品。麺には名護の「オリオンビール」工場から取り寄せた乾燥ビール酵母20%を練り込んだ。モチモチした麺の食感とタコスミートの味わいが楽しめる。

 商品開発は「名護子ども食堂」が主体となり、2020年から同施設と教育連携している東京学芸大学(東京都小金井市)と沖縄工業高等専門学校(以下沖縄高専、名護市辺野古)の3者で昨春から進めてきた。

 開発では、「名護子ども食堂」を利用する小中学生が、食のワークショップを行う中で、「麺づくり」に興味を持ち、麺を手作りするワークショップが活発に行われたことから麺に決定。沖縄高専が麺の調合割合やグルテン比率などの算出をIT面でサポートした。このほか、話を聞きつけた地域の高校生や大学生など約70~80人も手伝った。

 同子ども食堂副会長で東京学芸大客員准教授の神谷康弘さんは「コンセプトは『地域を救うためのモデル』。子どもたちは、自分たちの取り組みが商品として出て、多くの人に喜んでもらえるという地域貢献にもつながり、地域の方は、おいしいものを食べて気づいたら子どもたちの支援もできている、というサイクルを目指したい」と話す。

 1月13日から3日間、名護市内にある「イオン名護店」で販売イベントを行った。初日は2時間で100食以上を販売し、3目目の午前には準備した300食を完売した。売り上げは次回製造分の資金に充てるほか、子ども食堂の運営費に充てるという。

 神谷さんは「12月に実施したテスト販売でも感触が良かったが、これからは継続して購入してもらえる商品にしていくことが大事。全国販売を目指し、飽きの来ない商品アプローチで、持続可能なビジネスモデルを築いていきたい」と意欲を見せる。

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