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沖縄北部で「やんばるアートフェス」始まる 8会場で屋外作品・工芸品展示、アートで魅力発信

メイン会場の大宜味村立旧塩屋小学校での展示

メイン会場の大宜味村立旧塩屋小学校での展示

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 アートを通じてやんばる地域の魅力を発信するイベント「やんばるアートフェスティバル」が1月14日、始まった。

塩屋湾の「ウンガミ」の写真を屋外展示する

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 2017(平成29)年に始まり、6回目となる同イベント。コンセプトは「自然とアート、自然と人との共存」。今回のテーマは「シマを繋(つな)ぎ シマに響く」で、大宜味村立旧塩屋小学校(大宜味村塩屋)をメイン会場に、やんばる酒造(大宜味村)や名護市民会館(名護市港)前の「アグー像」、辺士名商店街(国頭村)など、名護市・大宜味村・国頭村の8カ所を会場に開催する。

 アーティストは沖縄県内外から参加し、空間展示などを行うエキシビション部門に30組、沖縄のやちむん(陶器)や琉球ガラスなどの工芸品を展示販売するクラフト部門に18組のアーティストの作品が展示されている。

 作品は、「海と生命との繋がり」や「ドアレスアート」、沖縄が日本復帰した1972(昭和47)年5月15日をアートで表現したものなど、立体・平面作品や映像展示などと多岐にわたる。アーティストが現地に滞在して制作したものや、名護市内を歩いて得たインスピレーションを作品に反映したものもあるという。期間中は、アーティストのトークショーやワークショップも開く。

 旧塩屋小学校周辺では、写真展「塩屋湾ウンガミ~歩いて巡る屋外写真展~」も同時開催。400年以上続き、国の重要無形文化財にも指定されている伝統行事「ウンガミ」の様子を住宅や売店の壁に掲示している。

 同イベントは、過去5回の開催で県内外や海外からの来場もあり、延べ25万人が来場しているという。同実行委員会担当者は「沖縄県北部は、2021年に『奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島』が世界自然遺産登録されるなど、観光の機運も高まっている。アートをキーコンテンツに、やんばるの魅力を世界へ発信できれば」と呼びかける。

 旧塩屋小学校、六田原展望台、辺土名商店街は、金曜・土曜・日曜・祝日に開場。開場時間は11時~17時。入場無料。4月9日まで。

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