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名護の日本料理店「山吹」が55周年 「人の心をつなぐ料理」モットーに

「お客さまや周りへの感謝の思い」と店主の新里さん

「お客さまや周りへの感謝の思い」と店主の新里さん

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 名護の日本料理店「かっぽう山吹」(名護市大東1、TEL 0980-52-2143)が7月31日、55周年を迎えた。

名護の「かっぽう山吹」が提供する料理

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 1969(昭和44)年に店主の新里清光さんの両親が、仕出しをメインにした食堂として開いた同店。オープンから9年後には新里さんが引き継ぎ、1989(平成元)年には大人数での宴会や接待ができる料理店として刷新した。時代に合わせて形態を変えながら営業してきた。現在は、接待や晴れの日利用をメインにした利用が多いという。

 これまでを振り返り、新里さんは「大変だったが、いろいろなことを経験させてもらった。2000(平成12)年の九州沖縄サミットの際には多くの方の来店があったことや、バブルやリーマンショックなどのあおりを受けたこともあったが、情報発信や料理の演出など、時代に応じて挑戦してきた。一番の出来事はコロナ禍。大きく営業スタイルが変わり、1年前からはディナー営業を予約制にした」と話す。「時代や状況が変わっても、『お客様の記憶に残る料理や接客を』という信念は変わらない」とも。

 席数は、個室席の1階=35席、2階大広間=40席。2階には15人まで利用できる個室も備える。提供するのは、季節の食材を生かした和食や創作料理。沖縄の旬の食材と全国各地から取り寄せる魚介や野菜などを合わせて調理するという。

 ランチタイムに提供するのは、「天ぷら幕の内」(1,948円)や「和風ステーキ膳」(2,630円)、「ちらしずし」(1,480円)など。ディナータイムには、利用客の好みや利用シーンに合わせて料理を組み立て、6,600円、8,800円、1万1,000円など5つの価格帯で料理を用意する。ビーガンにも対応する。

 新里さんは「最近は、外国人観光客も増えてきたのでこれまでとは異なる流れがあると感じている。長年続けさせてもらってきたことに感謝の思い。お客さまに食事を提供するということは、食事を介してここで縁をつなぐということ。料理は黒子だが、これからも『人の心をつなぐ料理』をモットーにおもてなししていきたい」と話す。

 営業時間は、11時30分~14時30分、18時~22時30分。日曜定休。

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