名護博物館(名護市大中、TEL 0980-54-8875)で10月3日、沖縄県出身の画家・桑江良健さんの個展が始まった。
桑江さんの画家活動50周年を企画して開催する同展。「あじくーたー色彩空間は神様の贈り物 世界画壇の頂点に至る!」をタイトルに、沖縄や日本をテーマに描いた作品を展示する。
桑江さんの作品は、鮮やかな色彩が特徴の油絵。下描きなしでキャンバスに向き合い「本能で描き上げる」(桑江さん)という。世代を問わずに鑑賞してほしいという思いから、深みのある色を多用し、独特のスタイル「あじくーたー(深みのある)色彩空間」を表現している。
今回は、抽象画や名護の嘉津宇岳を題材にした風景画など、縦約2メートル・横約1.8メートルのサイズを中心にした57点を展示する。
「子どもたちにも見てもらいやすい作品作りを心がけている。今の子どもたちが世界で活躍できるように祈り、芸術を通して力を与えたい」と桑江さん。「あじくーたー色彩空間は、長年の色彩研究で完成させた。50年の集大成を多くの人に見てもらい、作品に触れてもらいたい」と話す。
開館時間は10時~18時(最終日は17時まで)。今月13日まで。