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今帰仁にカフェ「アピス・プルース」 養蜂家夫婦、都内から移住で

「ミツバチが縁をつないでくれた」と養蜂家の菅野さん夫婦

「ミツバチが縁をつないでくれた」と養蜂家の菅野さん夫婦

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 今帰仁村天底の高台に、養蜂家の夫婦が営むカフェ「Apis+(アピス・プルース)」がオープンして1カ月がたった。

カフェ「Apis+(アピス・プルース)」が提供するドリンク

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 今春までの2年間、東京・港区のビル屋上で養蜂に取り組んできた菅野利晴さんと妻の真由美さんが開いた同店。13年前に長野県で新鮮な蜂蜜に出合った菅野さん夫婦は、その味に魅了されて以来、蜂蜜販売の道を模索するうちに、自ら養蜂を始めることを決意したという。

 「東京での養蜂には限界があると感じていた」と利晴さん。「沖縄では温暖な気候の中で一年を通してミツバチが活動できる。沖縄県内の養蜂家との縁もあったことから、定年を機に沖縄への移住を決意した」と話す。店名は、ラテン語でハチを意味する「アピス」から取り、養蜂を通じて人と自然とのつながりを大切にしたいという思いを込めた。

 内海を臨む約5坪の店内には、カウンター7席を設ける。メニューは、「はちみつシークワーサー」やシークワーサーを使った「ヒラミレモネード」(以上600円)、名護市産の茶葉を使ったアイスティー(560円)や、コーヒー(500円)のほか、真由美さんが手作りするチーズケーキ(500円)を提供する。東京で採れた非加熱の自家蜂蜜も販売する。価格は2,000円。

 現在は、来春の蜂蜜採取に向けて、今帰仁村内や名護市東江などで知人の土地を借りて養蜂を行っている。真由美さんは「移住して都会とは異なる文化や風習に最初は戸惑ったが、今は地域の人々との新しい出会いも私たちの支えになっている」と話す。

 利晴さんは「ミツバチを通じて人との縁や自然とのつながりが生まれ、出会いが心の健康も支えてくれている。全てミツバチがつないでくれた。ミツバチと共に、ここでの活動を通してご縁も大切にしていきたい。長く養蜂を続けていきたい」と話す。

 営業時間は13時~18時。火曜~木曜定休。

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