
宜野座村内のイチゴ農園で現在、イチゴの生産がピークを迎えている。
宜野座村は県内でも有数のイチゴの産地で、毎年1月から5月にかけて村内の農園ではイチゴ狩り営業が行われる。今年も宜野座イチゴ生産組合の10農園が共通でイチゴ狩り営業を行っており、農園ごとに異なる雰囲気や品種を楽しむことができる。
例年は1月上旬に各農園でイチゴ生産がピークを迎えるが、今年は例年よりも約1カ月半遅れてのピークとなった。
「やんばるいちご園」(宜野座)では現在、「かおり野」や「おいCベリー」「すず」など6品種が食べ比べできる。例年は週末の多い日で1日300人が訪れるという。
宜野座イチゴ生産組合の組合長で「やんばるいちご園」社長の謝花さちよさんは「昨夏の暑さで9月中旬に行う定植の時期に気温が高く、苗が熱を持ったことで成長に影響が出た。花が咲かなかったり、肥料を与えるタイミングがずれたりするなど、育成が難しい状況が続いた。2019年からいちご園を運営しているが、これほどピークが遅れたのは今回が初めて」と話す。
謝花さんは「各農園で手作りして育てた苗でイチゴを生産している。みんなで暑さに悩まされながら丹精込めて育てたイチゴを味わってほしい。暑くなる前の今がお薦めの時期。旬のおいしさを楽しんでもらえたら」と話す。
イチゴ狩りは40分間の食べ放題で事前予約制。営業時間は各農園で異なる。料金は、中学生以上=2,000円、小学生・75歳以上=1,500円、未就学児~2歳=1,000円(各農園共通)。5月中旬まで。