
「久富共同売店」(名護市久志、TEL0980-55-2107)内に3月8日、カフェ「久富共同売店 in Banyan tree cafe(バンヤンツリーカフェ)」がオープンした。
ベーカリー「クイック&ストップ」(名護市辺野古)を運営する我如古みよりさんが一昨年から店主を務める同店。今回、地域活性化を目的に売店内でカフェ営業を始めた。きっかけについて、我如古さんは「地域を盛り上げようと常連さんと話が盛り上がり、まずは区民が集える場所を作ろうということになった。久志地区は人口が減少し、このままでは売店の存続も危機的な状況だったため、地域の方以外にも利用してもらえる場にしようと思った」と話す。
久富共同売店は約70年の歴史があるという。当初は区民が資金を出し合って運営していたが、約45年前から区の管理となり、区から個人が建物を借りて運営する現在のスタイルになったという。久富共同売店では、日用品や区民のハンドメード品などを販売する。
席数は、カウンター席4席、テーブル席16席。店名は常連客と話し合い、久志地区のシンボルである久志公民館のガジュマルの木が店から見えることにちなんで付けた。
メニューは、「沖縄そば」(500円)、「三枚肉そば」(650円)、「中身汁そば」(700円)のほか、「クイック&ストップ」の「タコライス」「ハンバーガー」「ピザ」(以上500円)などをコーヒー付きで提供する。15時以降は、パンやサンドイッチなどを日替わりで販売する。
ドリンクメニューは、ホットコーヒー(150円)、「レモネード」(300円)、生ビール(450円)、ハイボール(500円)、チューハイ(350円)など。区民の森山倫世(のりよ)さんが手作りする「森山さんのハーブティー」は無料で提供する。
我如古さんは「約1年間、常連客の皆さんの応援や区の協力を得ながら準備を進めてきた。オープン日をイベント『名護東海岸フラワーフェスティバル』に合わせたので、区民だけでなく中南部からの来店もあった。常連客が応援隊として店の運営を手伝ってくれたり、店の周りに花を持ち寄って飾ってくれたりと、たくさん助けてもらっている」と話す。「これからランチメニューを充実させていきたい。区民の憩いの場として打ち上げや寄り合いなどにも使ってもらえたら」とも。
営業時間は10時~(ランチタイム=11時~14時)。