
食堂と居酒屋「モンタージュ」(名護市大中1、TEL 0980-43-7454)が3月21日、名護市街地にオープンした。
高良竜ノ介さんと儀間真之介さんが開いた同店。店主は高良さん。2人とも出身は那覇。これまでの10年間、本部町のリゾートホテルでホテルマンとして勤務してきた高良さんは30歳を迎えたタイミングでこれからのことや独立を真剣に考え、10年以上前からいつか一緒に店を開こうと話し合っていた幼なじみで料理人の儀間さんと出店したという。昼は定食を提供する「食堂」として、夜は創作料理を提供する「酒場」として、それぞれ営業。高良さんは接客やサービスを、儀間さんは調理を、それぞれ担当する。
店内は、テーブルごとに異なるランプシェードや照明の色で空間を演出。席数は、カウンター=9席、座敷=6席、テーブル=28席。店名は、複数の要素を組み合わせて一つの作品を作る撮影技法に由来し、「人・空間・料理・酒を組み合わせ、訪れる人に楽しんでもらえる店にしたい」という思いを込めた。地元客をターゲットにする。
昼の「食堂」では、選べるメインのおかずに日替わりの副菜2品、ご飯とみそ汁を付けた定食「選べる定食2品」(1,280円または1,580円)を提供する。メインのおかずは「手ごねハンバーグ」「チキン南蛮」「とんかつ」「エビフライ」「自家製欧風カレー」など。「刺し身3点盛り」(200円増し)と合わせ常時18種類を用意する。
夜の「酒場」では「よだれどり」「とびっこサラダ」「ネギパッチョ」「ゴマカンパチ」「キノコとイカゲソバター」など和洋中約30メニューをそろえる。地元産で旬の食材を中心に「やんばる鶏」なども使う。
高良さんは「名護はこれから盛り上がる地域でもあり、10年間住んできたゆかりのある場所。出店までには仲が良いからこそけんかもした2人だが『いつか』と話していたことがかなってうれしい」と話す。
儀間さんは「これまで那覇で勤務してきたが、独立願望もあった。独りでやるわけではないので気負いはなく、気心の知れた幼なじみだけにうまく役割分担ができている」と話す。
「市街地ではランチを食べられる場所が限られていると感じていたので、昼は役所や病院、会社員の人たちが気軽に利用できるような食堂にし、夜は一人飲みの客にも気軽に立ち寄ってもらえるようにしていきたい」と高良さん。今後については「5年10年と続けていくことはもちろん、名護や北部に限らず、県内各地から足を運んでもらえる店にしたい。ゆっくりとくつろげる空間を提供し、それぞれの利用シーンで使ってもらえる店にしていきたい」と話す。
営業時間は、食堂=11時30分~15時(平日のみ)、酒場=18時~24時。