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名護で朗読劇「へいわをうたうおはなしのたび」 戦後80年「慰霊の日」に

出演者の上原尚子さん、船田まきさん、上原寿々さん、船田勘助さん

出演者の上原尚子さん、船田まきさん、上原寿々さん、船田勘助さん

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 朗読劇「へいわをうたうおはなしのたび、猫と山羊」が「慰霊の日」の6月23日、名護市立中央図書館(名護市宮里、TEL 0980‐53‐7246)で開かれる。

前回の公演の様子

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 主催は、市内屋部の書店「絵本屋polaris(ポラリス)」と那覇を拠点に活動する演劇ユニット「ウニココ」。沖縄戦の記憶を、物語を通じて語り継ぐ取り組みの一環。今年は戦後80年の節目であることからも、6月23日の「慰霊の日」に合わせて開く。昨年から中南部エリアを中心に公演を重ね、北部エリアでの開催は2回目となる。前回の公演には約120人が来場したという。

 当日は、「ひみつのねこ」「山羊と雪」の2作品を披露。出演は「ウニココ」のメンバー、「絵本屋polaris」の上原尚子さんのほか、船田まきさん、名護市内の小学生5人の計9人。「山羊と雪」は、「ウニココ」代表の上田真弓さんが「第35回琉球新報児童文学賞」の佳作を受賞した作品で、朗読劇として新たに構成したという。

 朗読に合わせてピアノ、ギター、打楽器の演奏を行い、「大型スクリーンも活用しながら物語の世界を広げていく構成にした」と上原さん。開演前の15時からは、2019年に「ウニココ」と名護市内の小学生が制作した短編映画「ひみつのねこはどこにいる?」を上映する。朗読劇で上演する「ひみつのねこ」の原案となった作品だという。

 上原さんは「慰霊の日に、物語を見たり、みんなで歌ったりすること自体が祈りになると思う。沖縄戦で命を落とした人々への思いを、演者と観客の間で共有できたら」と話す。「朗読劇というと子ども向けと思われがちだが、年齢を問わず見てもらえる内容になっている。大人の方にも足を運んでもらい、戦争や平和について考える一日にしてほしい」と呼びかける。

 15時開場、16時開演。入場無料。

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