
本部町のパイナップルブランド「もとぶかりゆしゴールド」の旬入り出荷式が7月11日、「もとぶかりゆし市場」(本部町大浜)で行われた。
「もとぶかりゆしゴールド」は、2016(平成28)年に誕生した本部町産のブランドパイナップルで、果汁が豊富で酸味が少なく、糖度18~23度と高い甘さが特徴。通常のパイナップルの約2倍の2キロを超える物もあるほどの大玉で、同町内の25軒の農家が生産する。冬の寒波の影響で収穫が2週間ほど遅れたが、今期は約2万4000玉、重量にして50~60トンの出荷を見込んでいる。
出荷式には、町内の農家や役場職員、関係者など約40人が出席。平良武康町長、本部町商工会の松田泰昭会長、生産者の会の高良久会長らが登壇し、「ちゅらさき保育園」の園児14人がくす玉割りを行い、今季の出荷を祝った。
平良町長は「今年も無事に販売できることをうれしく思う。世界一高価な生食用パインを目指し、贈答用や土産品として町の誇りとなる果実に育てていきたい。生産者はもちろん、町民一人一人がパイナップルのセールスマンとしてその魅力を発信していってほしい」と話す。
高良会長は「今年は梅雨明けが早く、強い日差しが続いたため糖度が一気に上がった。土づくりから手がけ、時間と手間をかけて育てている。炎天下での作業は大変だが、『おいしかった』という声が何よりの励み。全国の人にこの味を届けたい」と意気込む。
同市場のみで販売。価格は2,800~5,000円。最上級品「プレミアムゴールド」は1箱1万円。