
写真家・小町剛廣さんの個展「森のガジュマル写真展 沖縄本島編」が現在、「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ スピリチュアル ハイクス」(国頭村宜名真)で開催されている。
東京都出身の小町さんは、雑誌や写真集を中心に女優やタレントなどの撮影を手がける。インドやキューバなど国外でも撮影してきた。沖縄で個展を開くのは16年ぶり2回目になる。個性的で神秘的なところにひかれ、20年前から沖縄各地のガジュマルを撮り続けている。「ガジュマルを尊い物として見てもらいたい」と話す。
会場の屋内外には、小町さんが20年間、県内で撮影してきた1000本以上のガジュマルの木の写真の中から22点を歩道のコース「ガジュマルロード」にある石垣「アガリメー」から「ストーンミュージアム」までの約200メートルにわたり展示する。「ストーンミュージアム」2階では同施設内と「ガンガラーの谷」(南城市)で撮影した写真を引き伸ばして展示する。
屋外では、「ガジュマルロード」に写真をメッシュ素材の生地にモノクロ印刷した物を展示する。「モノクロながらも、奥に透ける自然の緑色や立体感を表現した」と小町さん。「あえて雨風にさらすことで、変化していく過程も作品として楽しめるようにした」と話す。「ガジュマルを撮るときは人物を撮るときと一緒で、その時に感じる輝きを引き出したいと思ってシャッターを切っている。中には伐採されて今はない木の写真もある。特に屋外展示では、本物の木と写真の木を並べることで、ガジュマルの木のパワーを伝えたい。木々と対話をするように鑑賞してもらいたい」とも。
アスムイハイクスの開館時間は9時30分~17時30分。入場料は、大人=2,500円、15歳以下=1,000円(ミュージアム2階の鑑賞は入場無料)。9月28日まで。