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現代版組踊「北山の風」が15周年 小中高生60人が熱演

名護市民会館で行われた「北山の風~今帰仁城風雲録~」の様子

名護市民会館で行われた「北山の風~今帰仁城風雲録~」の様子

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 県内北部の小学3年生から高校3年生で構成される現代版組踊「北山の風~今帰仁城風雲録~」が9月21日、名護市民会館で15周年記念公演を行った。

現代版組踊「北山の風~今帰仁城風雲録~」公演の様子

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 沖縄の伝統芸能「組踊」を現代形式にアレンジした同演目。戦後の1946(昭和21)年に地域を元気づけたいと、当時の今帰仁小学校教頭・新城紀秀さんが脚本・演出を手がけた史劇「北山」が原点となっている。2010(平成22)年、有志からの復活の声を受け、演出家・脚本家の平田大一さんが創作ダンスなどを加え、現代版組踊として再構築した。

 当日は昼・夜公演の2回公演で、芝居や創作ダンス、琉球舞踊、空手などで構成されたステージを約60人で披露し、会場が大きな拍手で包まれた。現役メンバーと卒業生、またコロナ禍で実現できなかった10周年記念公演に出演予定だったメンバーも出演したという。終演後は中庭でメンバーのアカペラによる「ダイナミック琉球」を踊り、観客を見送った。

 同演目を運営する「北山てぃーだの会」スタッフの上間敦子さんは「子供たちが役を演じることで、どんどん成長していくのが分かる。コロナ禍は練習や公演ができず落ち込む時期もあったが、リモートで踊ったり配信したりして活動を続けたので、辞める子が1人もいなかった」と振り返る。「観客の皆さまの声援や拍手、卒業生や保護者の支えがあって15周年を迎えられた。これからも子どもたちの居場所や成長の場として活動を続け、物語を後世に伝えていきたい」とも。

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