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上運天の集落に宿泊施設「青の里」 築60年の琉球古民家を活用、体験に重き

「和やかな時間を過ごしてほしい」と小出一登社長

「和やかな時間を過ごしてほしい」と小出一登社長

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 古民家を活用した体験型宿泊施設「青の里」が11月11日、今帰仁村上運天の集落内にオープンした。

宿泊施設「青の里」施設内

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 宿は築約60年の琉球古民家を活用した3DKで、庭を含む敷地は約170坪。庭には畑を設け、育った野菜を宿泊者が収穫できるようにする。「沖縄の古き良き暮らしを体験できる宿」をコンセプトに、沖縄の食や文化の体験プログラムをそろえる。1日1組限定で、7人まで。

 運営は、広告代理業やインバウンド向けすし体験プログラムなどを手がける「リュウキュウモノ」(那覇市久茂地1)。社長の小出一登さんは「新しいものを開発するのではなく、もともと沖縄の暮らしの中にあった文化をそのまま体験してもらえるようにした。長寿文化として知られる『ブルーゾーン』をテーマに、ウエルビーイングを感じてもらえる滞在を目指したい」と話す。

 体験プログラムは、地元講師を招く「三線(さんしん)体験」(8,000円)や「琉球舞踊体験ワークショップ」(2万円)、料理教室「琉球料理伝承人とつくる長寿ご飯」(7万5,000円)など。沖縄料理を詰めたオードブル「沖縄宴会ケータリング」(6,000円)や沖縄県産和牛を中心にした食材で楽しむ「BBQケータリング」(1人分5,000円)、敷地内に植樹されている7種類の薬草を自由に摘み取ってスムージーにできる「薬草スムージー」(無料)も提供する。

 小出さんは「新しいものを開発するのではなく、庭に元々植えられていた薬草や果実を生かし、畑仕事や食にまつわる体験、三線が弾かれる宴席の文化、畳での生活など、日常の中にあった営みをそのままプログラムに取り入れた。リアルに暮らすように過ごせるステイを提供したい」と話す。

 「国内外の幅広い観光客がターゲット。オープン前には上運天の地域の方や区長にも披露目し、歓迎してもらいうれしかった。この集落に溶け込みながら運営し、訪れた人にも集落の時間に溶け込むように過ごしてほしい」とも。

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