絵本シリーズ「こびとづかん」と海洋博公園のコラボイベント「こびとフェスティバル in 海洋博公園」が現在、海洋博公園内「熱帯ドリームセンター」「海洋文化館」で行われている。
2回目となる同イベント。「こびとづかん」シリーズを出版する「ロクリン社」(東京都目黒区)と作者のなばたとしたかさんの協力の下、「こびとづかん」に関する参加型イベントや、ワークショップ、グッズ販売などを行う。前回のイベント参加者は約2万6000人。
海洋博公園スタッフの古澤菫さんは「熱帯ドリームセンターの景観と『こびとづかん』の世界観がマッチしそうだという話が社内で上がり、『ロクリン社』に相談して実現した。今年の春に開催したら好評だったので、今回は海洋文化館までエリアを広げた」と話す。
「熱帯ドリームセンター」では、館内に隠された18体の「コビト」を探す「こびとさがし」を行う。特製チェックシートを手に館内を巡り、見つけた「コビト」にチェックを入れ、館内案内所へ持参した人にオリジナルステッカーを進呈する。催事展示室では「こびと劇場」として「こびとづかん」の映像作品を上映する。古澤さんは「『こびとさがし』は前回より2体増えた。『コビト』には好みの植物などがあるので、それぞれの生態に合わせた場所に配置している。期間中は、1回来た人でもまた楽しんでもらえるように配置を変えている」と説明する。
「海洋文化館」では、プラネタリウム番組「こびとづかん~カクレモモジリの星めぐり編~」を毎日上映する。土曜・日曜・祝日限定のワークショップでは、「カクレモモジリ」のお面作りや塗り絵のほか、考えた「コビト」を自由に描いてもらう「こびと報告書」を行う。
11月1日の開幕からこれまでを振り返り、古澤さんは「両館の客層は若い年代が少ない傾向にあったが、家族連れや、小さい頃に『こびとづかん』を読んでいた世代の来館が増え、入場者数も通常時の2倍になっている。中南部など県内からの参加者も目立っている」と話す。「イベントをきっかけにたくさんの人に両館に足を運んでもらい、認知度向上に繋がれば。これから年明けにかけて花が鮮やかになっていく時期なので、一緒に植物の鑑賞も楽しんでもらえたら」とも。
開催時間は8時30分~17時30分。高校生以上の入場料は、熱帯ドリームセンター=760円、海洋文化館=190円。1月4日まで。