絵本パネル展「吉田尚令 絵本『はるとあき』パネル展」が現在、「絵本屋Polaris(ポラリス)」(名護市屋部)で開催されている。
絵本画家・イラストレーターの吉田尚令さんが挿絵を手がける絵本「はるとあき」(文=齊藤倫さん・うきまるさん)の全ページをパネル化して展示する同展。沖縄県では初開催。開催のきっかけについて、店主の上原尚子さんは「県内で行われていた絵本原画展のイベントを通して吉田さんとつながりができた。私自身が『はるとあき』の物語が好きだったことから話が広がった。支所などの広い会場も提案したが、吉田さんが絵本屋で開催することにこだわってくれた」と話す。
同絵本は、四季が擬人化され、会うことができない「はる」と「あき」が、「なつ」と「ふゆ」の協力を得ながら文通を通して心を通わせるストーリー。ストーリーに合わせて作風を変えるという吉田さんは、四季の風景や植物をポスターカラーで描き、やわらかなタッチの挿絵を寄せている。会場では、壁沿いの本棚に、約縦19センチ、横24センチの実物大パネル16枚を横に並べて展示することで、見た人が絵本の中で展開される季節の移ろいを感じ取れるようにした。吉田さんの直筆イラストが描かれた同タイトルの絵本も、数量限定で販売する。
1月10日の開幕からこれまでを上原さんは「誰かに手紙を書いてみたくなったという人がいた。偶然訪れた外国人観光客も足を止めて見入っていた」と振り返る。「見えない相手を思う気持ちや、返事を待つ時間の楽しさを思い出してもらえる。手紙が主流だった時代に思いをはせたり、吉田さんの描く絵を通して四季の風景を感じたりしてもらえたら」とも。
開催時間は10時~17時。水曜・木曜休催。観覧無料。27日まで。