名護発のクラフトビール「75BEER(ナゴビール)」が3月22日、リニューアルした2商品の販売を開始した。
同ビールは、街の活性化や新たな特産品の創出を目的に、名護市内商店街店主や地元有志らで2018(平成30)年に発足した「75BEERプロジェクト」が、市内東江に工場を置く「オリオンビール」(本社=豊見城市)と共同で開発。2019年12月の販売開始以来、期間限定ビールを合わせて8商品を提供してきた。
リニューアルはオリオンビールが提案。販売開始からの定番商品「75BEER」のほか「75BEER IPA」の味わいや製法・パッケージを変更した。「75BEER」は名称も「75BEER CRAFT LAGER」に変更した。
同社の生産本部長で工場長の樽岡誠さんによると、「クラフトビールのカテゴリで今まで以上に頑張っていくためにリニューアルした。よりオリジナリティーがあるビールに仕上がった」と話す。
リニューアル後の「75BEER CRAFT LAGER」については、「希少なホップを使い、沖縄県産大麦を手作業で投入している。低温でじっくり発酵させることで、苦みや質を変え、よりまろやかな飲み口になった」と樽岡さん。「75BEER IPA」については、名護産のシークワーサーを入れるほか、5種類のホップを手作業で投入し、発酵終了後に新たにホップを入れる「追いホップ製法」で、「よりパンチのある味わいに仕上げた」と胸を張る。
同日は、販売開始に合わせて、お披露目イベントが「名護市営市場」(城1)で行われ、渡具知武豊名護市長や関係者らが出席。ステージイベントも行われ、多くの市民でにぎわった。
「名護はオリオンビールの工場があることから『ビールの街』でもあるが、地元初の75BEERが国内のみならずオーストラリアや台湾など海外でも飲まれるようになりうれしい」と「75BEERプロジェクト」メンバーで山城野菜青果店(同)店主の山城孝さん。「今年はプロジェクトが発足して5年という節目。新しくなったビールを楽しんでもらいたい。名護の街では、75BEERのたる生が飲める飲食店もある。ぜひビールをきっかけに、名護に来てもらえれば」と笑顔を見せる。