体験型ミュージアム「やんばる森のおもちゃ美術館」(国頭村辺士名)が3月14日、リニューアルオープンした。
運営は、国内で「おもちゃ美術館」を展開する「芸術と遊び創造協会」(東京都新宿区)。国頭村森林公園内にある同施設は「やんばるの森」をテーマに、積み木やパズル、全身を使って遊べる遊具など、主に沖縄県産木材を使った木製おもちゃをそろえる施設として、2014(平成26)年に開館した。
今回のリニューアルでは、エリア面積を約4倍の約240坪に拡張し、沖縄県内外の木工職人が製作を手がけた物を中心に約5000点のおもちゃを追加した。床や柱、おもちゃにはこれまで同様、「デイゴ」「リュウキュウマツ」「イヌマキ」などの県産木材をふんだんに使う。これまでプレイエリアとしておもちゃを設置していたスペースは「赤ちゃん木育ひろば」として、0~2歳と保護者のみが入室できるようにした。リニューアルのきっかけについて、同施設ディレクターの生盛翔大さんは「年々来場者も増えてきているのに加え、県北部は屋内で遊べる施設が少ないと感じたため」と話す。
プレイエリアは12エリアで構成し、おもちゃで遊びながら、沖縄の伝統文化、やんばるの自然環境や生き物について学べる。「おきなわごっこファーム」では、木製のゴーヤーやパパイア、シークヮーサー、パイナップルなど沖縄特産の農作物を並べ、地元職人が手編みした竹や草のカゴで収穫遊びを楽しめるほか、「おもちゃのまち」では、沖縄の伝統家屋を再現した街並みで飲食店のごっこ遊びが楽しめる。
「やんばるのもり」では、村で撮影したという星空映像とアカギやマツなどの木々を配置した空間で、県北部の生き物をモチーフにしたおもちゃ探しができる。高さ約3メートルの「ガジュマルハウス」には、大人も楽しめる滑り台を備える。
草編みコーナーを担当する同施設学芸員の知花直子さんは「リニューアルオープンしてから1週間ほどたつが、草編みおもちゃの専用スペースができたことで来場者との会話が増えた。孫連れの来場者から子どものころの草遊びの話を聞くこともあり、大人のゆんたくの場にもなっている」と話す。
生盛さんは「子どもから大人まで多世代で楽しめる施設。大人だけのグループ来場もある。おもちゃの感触や床の踏み心地を通して、県産木材の魅力を感じてほしい。おもちゃで遊びながら、やんばるに生息する生き物、地域食材など、やんばるの文化を知るきっかけになれば」と呼びかける。
開館時間は10時~16時。木曜休館。入場料は、大人(中学生以上)=1,400円、子ども(1歳以上~小学生)=1,000円、1歳未満無料。