高校生が防災について考える「めんそーれー!能登んちゅプロジェクトTeen’s防災2026in沖縄」が3月29日、屋部地区センター交流ホールで開かれた。
2024年に発生した能登半島地震を経験した能登地域の高校生を名護市に招き、沖縄県北部在住の高校生と意見交換を行う同プロジェクト。交流を通して災害や防災について学びを深めることを目的に開催した。実行委員会メンバーの米盛光織さんは「沖縄は台風には強いが、地震の経験が少ない。台風と地震では被害や備えるものも違う。能登半島と県北部は都市部から距離があることや交通インフラが限られている点で共通しており、災害時に孤立する可能性を抱えている。地震による災害をひとごとではなく自分事として捉えてほしいと思い企画した」と話す。
能登からは高校生5人と大学生1人が参加。3月27日~31日のプロジェクト期間中は、能登と名護の高校生がバーベキューや三線教室などの文化交流、自然体験を通して親睦を深めた。
29日に行われた意見交換会では、能登の高校生が被災体験を発表した。倒壊した自宅や避難所の様子を写した写真をスライドで紹介しながら、避難所生活の実情や救援物資の仕分けを担った経験、災害時に「あったらよかった」と感じた物資などについて語ったほか、「防災グッズを見直し、防災グッズだけで生活してみてほしい」と呼びかけた。県北部から参加した高校生15人は真剣な表情で耳を傾けていた。
発表後は、能登と名護の学生が混合チームを組み、テーマごとにグループセッションを行った。災害時の行動や備え、地域での支え合いの在り方などについて意見を交わし、防災のアイデアを出し合った。
名桜大学1年生の矢野有希子さんは「避難生活の実情などニュースでは知り得ない話を聞くことができ、とても勉強になった。地元の九州南部は南海トラフ地震の影響が想定される地域なので、避難生活に役立つアイテムなど参考になった」と話す。
石川県立飯田高校2年生の干場勇仁さんは、ボランティア団体に住めなくなった自宅の家財運びや避難所での足マッサージなど助けられた経験を語った。「震災を経験したことを改めて振り返る良い機会になった。学校で募集ポスターを見て、名護の高校生と交流し震災のことを伝えたいと思い参加した。沖縄は修学旅行でも訪れたことがあり、再び来ることができてうれしい」と話す。
米盛さんは「当初は互いに緊張している様子だったが、バーベキューなどの交流を重ねる中で会話が弾み、意見も出やすくなった。地域を巻き込んで行ったプロジェクトでもあり、これをきっかけに震災について考える輪が学生にとどまらず大人や地域へと広がっていけば」と期待を寄せる。