地元小中学生を対象としたラグビー体験イベント「ファンラグ」が3月25日、名護市立久辺中学校(名護市豊原)で初開催された。
主催は、名護市で活動するラグビースクール「デイゴラグビースクール」と沖縄市の「コザクラブ」、イベント運営などを手がける「ファンクス」(東京都港区)で組織する「Okinawaファンスポ実行委員会」。
沖縄県内のラグビー文化発展と普及を目的に企画した同イベント。当日は、元ラグビー日本代表選手の村田亙さんと大野均さん、元ラグビー女子日本代表選手の田坂藍さんを講師に招いた。
発起人で元ラガーマンの當眞豊さんは「ラグビーの良さは、選手同士や関わる人の絆の強さ。仲間と約8年前に構想したことが、ラグビーでのご縁やつながりで実現できることがうれしい。ラグビーは『いちゃりばちょーでー(一度会えば兄弟)』。世界を知っているプロを身近に感じてもらいたい」と話す。
当日は、名護市内の小中学生約120人が参加。村田さん、大野さん、田坂さんがラグビーの基本をレクチャーしてデモンストレーションを行ったほか、4コートで20試合を行った。会場には音楽を流し、にぎやかな雰囲気を演出した。
村田さんは「沖縄は8年ぶり。今日は飛び込み参加の子どもたちもいて、沖縄の子どもたちの元気の良さを感じている。これまでも子どもたちを対象にしたラグビーの普及活動をしてきたが、ほめるとラグビーの道に進む子もいる。沖縄でもラグビーの楽しさを伝えられることができれば」と笑顔を見せる。
「デイゴラグビースクール」代表の銘苅信吾さんは「ラグビー経験者・未経験者がミックスで参加してくれたが、子どもたちの笑顔や悔しがる顔など素直な表情が見られたことが何よりうれしく、全員が楽しめたと感じている。今年はラグビーのワールドカップもあるので、地元から盛り上げていきたい」と意気込む。