名護のやちむん工房「ARTIGIANO(アルティジャーノ)」と「道の駅許田」が11月25日、名護市の渡具知武豊市長を訪問し、「第27回商工会特産品コンテスト」での受賞報告を行った。
「道の駅許田」が販売するクラフトビール「KYODA ALE(許田エール)」
沖縄県商工会連合会が主催し、地域資源の活性化や活用、将来性やデザインなど地域の特産品を評価する同コンテストは。今年はチョコレートやアクセサリー、県産豚を使った商品など10商品で県内10社が受賞した。序章式は、10月25日から奥武山公園(那覇市)で行われた「第48回沖縄の産業まつり」と合わせて行った。
アルティジャーノは女性をターゲットにした器「erba エルバ 6寸そばマカイ」(4,980円)で奨励賞を受賞した。同工房は2013年に設立され、3年ほど前から制作過程で出る半端粘土を利用した再生粘土で焼き物の制作・販売を行っている。
代表社員の北川俊尚さんは「やんばるをテーマにした作品を作り続けてきた。ただ作るだけではなくSDGsにもつながることで、地域貢献にもなる。これからの制作にとても励みになる受賞でありがたい」と話す。
道の駅許田は、開業30周年を記念して7月に販売を開始したクラフトビール「KYODA ALE(許田エール)」(660円)で審査員特別賞を受賞した。名護市勝山産のシークヮーサー果汁と名護市の水を使うホップの苦みが特徴のIPA。「勝山シークワーサー」と許田の「ヘリオス酒造」とのコラボで製造し、11月下旬には初回生産分の4000本が売り切れた。12月中旬からの増産を予定する。
道の駅許田の駅長・金良宗貴さんは「当駅でしか販売していないという点や、特別賞という名称からも、このビールの付加価値を感じてもらえたのだと思う。受賞をきっかけにシリーズ化なども考えていきたい」と意気込む。
報告を受けた渡具知市長は「受賞後の反応はどうか」「どのように作っているのか」などと質問を交えながら和やかに談話し、「受賞は名護市にとっても光栄なこと。これからも両社の発展に期待したい」と締めくくった。