
動植物園「ネオパークオキナワ」(名護市名護)が5月8日、飼育しているレッサーパンダの「チャル」(雄、6歳)が死んだと発表した。
チャルは2021年7月に、同園初となるレッサーパンダとして山口県周南市の「徳山動物園」から来園。同じタイミングで徳山動物園から来店した「さくら」(雌、9歳)と合わせてたちまち同園の人気者となり、愛らしい姿で来園者を楽しませた。
同園によると、チャルは4月21日に体調を崩し、獣医師や飼育担当者で治療を進めて回復に向かっていたが、5月1日に死んでいることを確認したという。詳しい死因は不明で、大学などと連携しながら調査中という。
「食いしん坊で人見知りをせず、沖縄の竹もより好みせずに食べていた」(同園広報)というチャル。同園支配人兼動物管理部長の土井晃さんは「今年の夏で7歳になるはずだった。また元気な姿を見せてくれると思っていたので、飼育員や職員もショックを隠し切れない。当園の動物研究にも大いに貢献してくれ、レッサーパンダが絶滅危惧種だということなど、たくさんのことをみんなに教えてくれた。感謝を伝えたい」と話す。
同園は同日、献花台と、来園者からチャルへのメッセージを募るメッセージボードを設けた。