
名護市立中央図書館(名護市宮里5)で8月23日、「アメリカ情報コーナー」の設置20周年を記念したセレモニーが行われた。
「アメリカ情報コーナー設置20周年記念セレモニー 覚書締結式」の様子
同館の「アメリカ情報コーナー」は沖縄県と米国との友好親善の促進を目的に2006(平成16)年、在沖米国総領事館と名護市が覚書を交わして2007(平成17)年3月に設置した。領事館から寄贈された本や雑誌、DVDなどを置き、米国の文化や歴史を学ぶ場として運営している。これまで英会話イベントや料理教室、音楽コンサートなどの催しも行い、現在は定期的にアメリカ映画の上映会も開いている。
当日は、市民や近隣の学童や保育園児ら約40人が参加。在沖米国総領事のアンドリュー・オウさんと渡具知武豊名護市長が同コーナーの「覚書締結式」を行った。その後、エリック・カール作の「はらぺこあおむし」と「くまさん くまさん なにみてるの?」の大判絵本を英語と日本語で一節ずつ交互に読み聞かせた。在沖米国領事館のキャラクター「ワシんたん」も登場し、参加者との記念撮影やオリジナルサコッシュとアイシングクッキーの配布を行った。
オウさんは「アメリカ情報コーナーは沖縄とアメリカの友情の象徴。アメリカの文化を発信する場として、長く受け継がれていくことを願っている」、渡具知市長は「上映会をはじめ多彩なプログラムが市民に好評。これからも語学などの支援につなげたい」と話した。
参加した池原悠人君(6歳)は「絵本の読み聞かせが楽しかった。難しい英語もあったけど、意味が分かる語もあった」と笑顔を見せた。
同館司書の島袋愛さんは「子どもたちが読み聞かせを楽しんでいた様子が見られて良かった。今後も在沖米国領事館と協力し、英語教育に力を入れていきたい。中高生や大学生向けの英語学習プログラムも充実させたい」と話す。
開館時間は9時~19時。月曜休館。