企画展「貝塚時代後期の名護~海を通した暮らしと交流~」が現在、名護博物館(名護市大中)で行われている。
主催は名護市教育委員会。名護市の埋蔵文化財を広く知ってもらうことを目的に、令和7年度埋蔵文化財活用事業および「名護市教育の日」関連事業として行う。同委員会文化課の山城陽一郎さんは「毎年1月の第3日曜日に定められている『名護市教育の日』に合わせ、名護市の歴史を紹介する企画を実施している。地区別や時代別などテーマを変えてきた。昨年は貝塚時代前期を中心に展示したため、今年は後期を取り上げた」と話す。
縄文時代から弥生・平安時代に当たる沖縄では、貝類を中心とした島外との交易が行われていた。本州とは生活様式や文化が異なることから、この時代は沖縄独自に「貝塚時代」と呼ばれている。貝塚時代後期は約2500年前から1000年前に相当し、本州で稲作が始まる時期にあたるが、沖縄では稲作は行われず、狩猟採集を基盤とした社会が続いていたという。
会場では、貝塚時代後期の暮らしや文化を紹介する解説パネルのほか、名護市内の遺跡から出土した貝類、貝を加工した指輪ややり、島外との交易を示す土器片など約90点の遺物を展示する。屋我地島北側に位置する大堂原(ウフドウバル)遺跡で確認されたイモガイの集積遺構を再現したコーナーでは、実際に発見された貝も合わせて展示する。
最終日前日の10日には名護市の埋蔵文化財担当学芸員による、当時の貝製品や出土する土器についての講座や、展示内容の解説が行われる。
12月16日の開幕からこれまでを山城さんは「県内からの来場が中心だが、外国人の来場も見られる。展示の中でも、触れられる展示が好評。土器の破片をつなげて土器を組み立てる『3D土器パズル』は子どもから大人まで楽しめる難易度にしたので、来場者の多くが遊んでくれている」と話す。「名護に遺跡があることを知ってもらい、地域の歴史や考古学に関心を持つきっかけになれば」とも。
開催時間は10時~18時。月曜休館。観覧無料。1月11日まで。