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名護の小中高で「ラジオドラマ」放送 「深夜徘徊防止」テーマに夏休み前の啓発

ラジオドラマの演出を担当した東さんとパーソナリティーの野口直子さん、池田麻里子さん(左から)

ラジオドラマの演出を担当した東さんとパーソナリティーの野口直子さん、池田麻里子さん(左から)

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 「深夜徘徊(はいかい)の防止」をテーマにしたラジオドラマ形式の校内放送が7月13日、名護市の小中学校と高校で始まる。

中学生向けのラジオドラマを担当したパーソナリティー

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 沖縄県の「青少年の非行防止・いじめ防止、暴力根絶・夏の交通安全県民運動」の一環で、夏休み中の小中高生の深夜徘徊をきっかけにした非行や犯罪防止を目的に初の取り組みとして名護市が小中高の校内放送を通して放送する。制作は、名護のコミュニティFM「FMやんばる」(名護市宮里1)が手がけた。

 夏休み前の期間に啓発しようと、名護市内の小中学校と高校に音源を配布。任意で給食の時間に放送してもらう。10分間のショートドラマで内容は小中高で異なる。小学生向けにはクイズ形式、中学生向けは「深夜徘徊をする友だちを疑問視するストーリー」、高校生向けには「深夜徘徊の危険性と命の大切さを伝える内容」にした。

 演出は名護市在住の俳優・東克明さんが務め、FMやんばるのパーソナリティーや地元演劇団「劇団ビーチロック」の団員や市民有志ら9人が出演する。

 名護市地域経済部地域力推進課の儀間愛里さんは「企画段階での想像を超えた仕上がりになった。コロナ禍での規制が緩和されて、小中高生への誘惑も増えてきている。子どもたちが自分で自分を守れるようになるために、知識と気付きを得てもらえることを期待している。自分事として聞いてほしい」と話す。

 FMやんばるの下地達也さんは「授業のような内容にせず、小中高生それぞれに目線を合わせて伝えることを意識して制作した。市内でも小中学生が関係する事件や事故があると聞いている。安全に夏休みを楽しく過ごしてもらうために、興味を持って聞いてもらえたら」と話す。

 校内放送は7月20日ごろまで。7月17日からFMやんばるでも放送する。放送時間は月曜から金曜の14時30分~15時。

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