スマートフォン向け観光体験アプリ「LOCOLINK(ロコリンク)」のサービス提供が7月8日、やんばるエリアを対象に始まった。
名護を拠点に地元住民がプログラムを提供し、交流を通じて「ガイドブックには載っていないローカルならではの体験をしてもらう」ことをコンセプトにする。
同アプリを開発した「OCARIM」(京都府京都市)の山田剛社長は「私自身、旅行でも地元目線で地域のディープなこと知りたいと思っており、約10年前に名護市で地元の方と友だちになり、街を好きになった。おもてなしの心が素晴らしいと感じていた。自分のように地域のディープなことを体験したい人に、地元の人のおもてなしの心や地域を知ってもらえたら」と話す。
現在、「サンセットを見ながらゆんたく(お喋り)」「川遊び」「バーベキュー調理体験」、地元ガイドがないと行けない場所を案内する「秘境ツアー」など16プログラムを用意する。同アプリに「ホスト」登録する地元民が「おもてなし」を提供し、利用者はアプリから好みのプログラムを選んで体験できる。料金はプログラムによって異なる。
山田社長は「一番の目的は、名護の街のファンを増やすこと。これからプログラム数も増やしていき、アプリを活性化させることで関係人口が増えれば、名護のファンも増え、街の魅力を知ってもらうことで活性化にもつながる。関係人口を地元の人たちで増やしていくことができたら」と話す。
「沖縄で軌道に乗れば、新たな旅行での体験の一つとして全国展開も考えたい。地元の人にとっては、隙間時間で副収入を得られるものにもなれば」とも。