予約制サウナ店「ブナサウナ」が8月18日、大宜味村喜如嘉にオープンした。
旧喜如嘉小学校を活用した複合施設「喜如嘉翔学校」の建物裏手に出店した同店。フィンランド式の予約制のプライベートサウナとして、時間制で金曜と土曜の週2日営業する。
店主の幸野志勇さんは岩手県奥州市出身。10年以上にわたって大宜味村を拠点にイベント企画やブランディング事業などを手がける「サンシャインデザイン」を経営している。オープンのきっかけについて、幸野さんは「幼い頃から温泉や温浴に親しんできた。数年前に仕事で疲れた時にサウナと出合い心身がリラックスするのを感じ、サウナは人生を豊かにすると思った。せっかくなら、やんばるの自然を生かしたサウナを造ろうと、2年前から準備してきた」と話す。
森林に隣接する施設には、サウナ室と水風呂室、外気浴スペースを設け、一度に最大6人まで利用できる。サウナ室のストーブとサウナストーンはフィンランドから取り寄せた。大宜味村で採れた月桃やフーチバー(よもぎ)、シークワーサーなどで作る日替わりのアロマ水をサウナストーンにかける、セルフスタイルのロウリュウを提供する。
利用客は水着を着用する。「イメージしがちな暑くてストイックなサウナとは異なり、温度は65度~70度と低めの設定にし、蒸気浴でじんわり汗をかけるようにした」と幸野さん。全国のサウナ愛好家(=サウナ―)をターゲットに据える。
「当初は自分用のサウナを造ろうと思っていたが、やんばるの植物を使い、自然をダイレクトに感じる静かで落ち着いた環境を体験してもらえたらと考えた。ここでしかできないサウナ体験を楽しんでもらいたい。この場所の盛り上げの役にも立てたら」とも。
営業時間は10時~16時。利用料金は2時間7,700円~。