名護市で9月17日、コミュニティーバス「なご丸」の運行が始まった。
名護市では2019年度から、路線バスが走っていない市内地域を中心に、地域住民をはじめとする交通の利便性確保や、新たな公共交通の運行可能性を検証するため、年度によって市内で対象エリアを変えながら、実証実験を行ってきた。
本年度は、名護バスターミナルやイオン名護店、名護十字路や県立北部病院前、名護博物館など、市街地エリアを対象とする循環線を運行する。昨年度購入したEVバス(電気自動車)4台を引き続き使い、18カ所の停留所を設けて1日8便を運行する。
バスの車両には、市のシンボルのカンヒザクラやテッポウユリ、名護湾の景色の写真などをラッピング。バリアフリーにも対応し、車いすやベビーカーでの利用もできる。コミュニティーバスの愛称は、市民から公募して「なご丸」に決定した。
運賃は、一般=200円、学生=100円(未就学児・65歳以上・障がい者無料)。クレジットカードやICカード決済にも対応する。
9月16日はイオン名護店で記念式典が行われ、渡具知武豊名護市長、名護市地域公共交通協議会会長で副市長の金城秀郎さん、琉球バス交通の小川吾吉社長らが出席。テープカットを行った。
渡具知市長は「交通空白地区の解消を図り、利便性の向上を目指して実証実験を重ねてきた。本年度も運行をすることで、名護市の特色のある街づくりに寄与し、持続可能な交通につなげていきたい」と話す。
バス運行は来年3月末まで。