名護市で12月10日、学校や病院、商業・観光施設を周遊するコミュニティバス運行の実証実験が始まった。
地域住民や観光客などの交通の利便性を確保する一環として、同市企画部政策推進課が開始。名護市では公共交通空白及び不便地域の解消を目的とし、2019年度の二見以北地域をはじめとしたコミュニティーバスの実証運行を行っている。今回は、市街地を走る「循環線」(右回り・左回り)と「南北線」、二見以北地域から市街地への移動が可能な「二見以北線」の3路線で、56停留所を設置。バスの現在地が分かるバスロケーションシステムも導入した。
市内のイオン名護店(市名護)・中区・県立北部病院前・名護十字路・名護市観光情報センター(名護漁港水産物直売販前)を路線間の乗り継ぎができるよう新たに工夫した。
「循環線」では、通学や通勤に便利な朝の早い時間帯へのダイヤに対応し、「南北線」では、観光スポット「轟の滝」(数久田)から今帰仁村との境にある「御菓子御殿名護店」(市中山)まで行けるように範囲を広げた。
市政策推進課の担当者は「運行に関してすでにたくさんの意見を頂いており、交通の利便性向上が期待されていることを実感している。多くの方にコミュニティーバスを利用していただき、アンケートなどニーズ調査にも積極的に協力していただければ」と話す。
「次年度には、ノンステップのEV(電気)バスを使い、コミュニティーバスの本格運行も予定している。バスの愛称は投票で決定するので、投票もしてもらいたい」と呼びかける。
運賃は、循環線=200円(均一)、南北線=エリア内200円、エリアを1つまたぐと300円、2つまたぐと400円、二見以北線=エリア内200円、エリアを1つまたぐと400円。運賃割引あり。運行は2023年3月26日まで。