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大宜味・喜如嘉に書店「山ブックス」 店主と「棚主」が選んだ古本販売

「本との出合いにわくわくできるような本屋にしていきたい」と崎山さん

「本との出合いにわくわくできるような本屋にしていきたい」と崎山さん

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 書店「山ブックス」が10月20日、大宜味村喜如嘉にオープンした。

本棚を貸し出す共同スペース

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 旧喜如嘉小学校の校舎を活用した複合施設「喜如嘉翔学校」に出店した同店。元教室として使われていた部屋を店舗に改装し、古本を中心に販売する。大宜味村出身で元大宜味村観光協会職員の崎山すなおさんが出店した。

 崎山さんは2月、旧大宜味村立津波小学校の図書室に残されたままになっていた本を活用した譲渡会イベントを企画した。出店のきっかけについて、「2月のイベントには予想以上の来場があった。私が元々本が好きなことや大宜味村や東村、国頭村には本屋がないこと、イベントをきっかけにした広がりから需要があると感じ、退職し出店を決めた」と話す。

 店内には、崎山さんが選んだ文庫本や児童書、漫画本などの古本を中心に、やんばるをテーマに書かれた本など約1000冊を並べる。価格は300円~800円。このほか、本を販売したい人に棚を貸し出す代理販売も行う。58棚を設けており、現在は8棚でそれぞれの「棚主」が好きな本や読み終えた本を並べて販売している。

 「オープンから間もないが、県内外の観光客を中心に来店してくださっている。やんばるを題材にした本は好評で、お土産や思い出に購入される方が多い」と崎山さん。「誰かが選んだ本には本への思いも載っている。地元の学生から観光客まで喜んでもらえるよう幅広いジャンルの本をそろえていきたい」とも。

 「沖縄でしか見ないような本や、一般的な本屋にはないような本もそろえ、本との偶然の出合いにワクワクできるような本屋にしていきたい。自然豊かな場所なのでのんびりしに来てもらいたい。旧喜如嘉小学校の図書室には残されたままの本があるので、今後イベントも企画したい」と話す。

 営業時間は11時~18時。火曜・水曜定休。

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