星空を楽しむイベント「星降ル森ノ宴」が12月16日、国頭村森林公園(国頭村辺土名)で行われる。
12月4日~17日ごろに出現する4大流星群「ふたご座流星群」に合わせ、流星極大日の翌日に行う同イベント。「星と森のキャンプ場」として打ち出す同施設が、星を楽しんでもらおうと初企画する。
当日は、ステージイベントやグルメブースを展開する。ステージでは、三線や二胡の生演奏をBGMに同施設の「星空ナビゲーター」が沖縄の星空を解説する「星のお話」を2回に分けて行うほか、三線奏者やニコ奏者など3組の地元アーティストが演奏を披露する。
フードブースでは地元飲食店6店が、おでんや野草の天ぷら、スープなど地元産品を使った料理を販売。そのほか、地元ハンドメード作家による雑貨販売や「草編み体験」、NTT西日本沖縄支店とコラボした「国頭の星空VR体験」、「消しゴム判子作り」「ペーパークラフト小物作り」「木工体験」などのワークショップも行う。キャンプサイトでは全12サイトでプランを用意し、事前予約を受け付ける。
国頭村では、光害の影響のない美しい星空を保護・保全していこうと「ダークスカイ・インターナショナル」(米アリゾナ州)が認定する「星空保護区」の国内5地域目としてエントリーしており、自然公園などを対象とした「ダークスカイ・パーク」のカテゴリーで申請を行っている。
国頭村森林公園の現場チーフ星空ナビゲーターの宮城和菜さんさんは「那覇市などでは2~3等星まで見えるが、国頭村では6等星まで観測することができ、晴れたら冬でも天の川を見ることができることが一番の魅力。耳を澄ませば、ヤンバルクイナや琉球コノハズク(フクロウ)の鳴き声も聞こえてくる。この星空や環境の感動を多くの人に体験してほしい」と話す。
「地元の方の協力で盛りだくさんのイベントになった。村内外からお越しいただき、保護区に向けた動きや豊かな自然や星空を知ってほしい。『国頭村=星の村』として、これからもアストロツーリズムに取り組んでいきたい」と話す。
開催時間は15時~21時。