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名護で「まちづくり」ワークショップ 漁港・市街地整備に向け事業者ら参加

名護市内の事業者らが意見を出し合った

名護市内の事業者らが意見を出し合った

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 名護のまちづくりを考える「名護湾沿岸×総合交通ターミナル 住民ワークショップ」が11月30日、オープンイノベーションセンター「Nago Acceleration Garage(ナゴ・アクセラレーション・ガレージ)」(名護市大中1)で行われた。

市内事業者ら18人が参加した

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 同取り組みは、2020年に名護市が策定した「名護湾沿岸(名護漁港周辺エリア)実施計画」の一環。同計画で指定した名護漁港や中心市街地エリアの活性化に向けた整備計画について、市内事業者らから意見を募るもの。名護市と同事業を本年度委託する総合コンサルティング会社「KPMGコンサルティング」(東京都千代田区)が実施する。

 同ワークショップは、市内名桜大学や名護高校付属桜中学校の生徒が参加する「次世代グループ」と、市街地エリアの事業者や地域住民らが参加する「地元住民グループ」に分かれて実施。10月下旬に1回目を行い、全3回を予定する。

 当日は、「地元住民グループ」の2回目のワークショップが開かれ、18人が参加。「魅力向上のためのアイデア出し」をテーマに、ポストイットを使いながらそれぞれが意見を出し合った。

 参加した市内港区の津波康章区長は「これまでの20年間、さまざまなまちづくり計画があったが、今回は現実味があり、学生や住民、移住者など、それぞれの立場からの意見がありワクワクしている。現在、漁港エリアや市街地の回遊性や動線も課題の一つだと感じているが、より安全なまちづくりをしていきたい」と話す。

 市内で薬局を経営する屋嘉比康作さんは「名護で生まれ育ち、店も開発エリアの真ん中にある。4人の子どもの子育てをしているが、これから街が大きく変わる分岐点の今、関わりたいと思い参加した。子育て世代が働きやすく住みやすい街になればという観点から意見を述べた。医療や健康、子育ての側面から、これからもまちづくりに関わりたい」と話す。

 名護市企画部まちなか再開発・公共交通プロジェクトチームの岸本啓史さんは「市街地の活性化や観光客などに名護への滞在時間を増やしてもらうための交通ターミナルの整備など計画がある中で、今後の街の運営に民間の皆さんにも参画してもらうため、一緒になって考えていければ。継続的に意見を募っていきたい」と話す。

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