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名護・真喜屋小6年生が「真喜屋の魅力探偵団」 地域の魅力を発信

「真喜屋小の魅力や地域の自然の豊かさを発信したい」と6年生の児童

「真喜屋小の魅力や地域の自然の豊かさを発信したい」と6年生の児童

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 名護・真喜屋小学校(名護市真喜屋)6年生の児童が現在、同校や地域の魅力を発信する「真喜屋の魅力探偵団」を結成し、活動に取り組んでいる。

名護・真喜屋小学校6年生が取材に挑戦した

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 同校や真喜屋地域の良さを伝えようと、総合的な学習の一環として7月に結成した。きっかけについて、6年担当の教員の増田一郎さんは「授業の一環で名護市議会をオンラインで傍聴したところ、真喜屋の人口減少問題や地域課題を目の当たりにし、危機感を持った子どもたちから『何かできることがないか』と提案があり、取り組むことになった」と話す。

 6年生の児童は13人で1クラス。15年ほど前には約140人いたという同校の全校生徒数も、現在では約80人にまで減少。真喜屋地域に住みながらも市内の他の小学校に通う児童もいるといい、生徒数の減少が同校の課題となっているという。

 「真喜屋の魅力探偵団」は情報発信に重点を置いて活動する。児童は、「ユーチューブ班」「ホームページ班」「ポスター班」、市内のコミュニティFMの番組を担当する「ラジオ班」、手作り新聞を制作する「新聞班」に分かれ、地域でそれぞれの職業に就くプロから方法などを学んでいるという。

 11月28日には地域の魅力を取材するため、名護市内で活動するウェブライターを招いて取材や執筆についての講座を行い、羽地・仲尾次区の新城高樹区長へのインタビューに挑戦。地域に伝わる「豊年踊」や区の新たな取り組み、地域課題などについてヒアリングした。

 「真喜屋でしか体験できないことを発信していきたい。小学校の児童数がこんなにも減っていることに驚き、このままではいけないと思った。児童数を増やすために、まずは地域や学校の良さを知ってほしい」と「新聞班」の玉那覇成さん。同じく松田大和さんは「地域について調べていると、僕も初めて知ることも多く、いろいろな内容が伝えられそう。海や山が近いことや自然が身近にあることを特に知ってほしい」と話す。

 増田さんは「当校では自主性を大切にした教育をしているが、この取り組みを地域の大人や保護者も見守り、協力してくれている。地域の魅力をさらに集め、3月の卒業までにそれぞれの班での発信を目標にしていきたい」と話す。

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